ホンネの穴

海外で暮らす普通の女が日々考えること、誰にも言えない本音を漏らすブログ

海外のトイレ事情を語る -女子便と男子便、LGBTそして治安-

 トイレの違い、海外と日本。その差はでかい。カナダという地で日々用を足す度に、「日本のトイレはスンバラシイ。」と実感することは日常茶飯事である。今回はそんな海外のトイレ事情を、どうでもいいと言わずに聞いてほしい。

 

 

  

LGBTだろが男だろうが女だろうが。「男女兼用トイレ」

カナダLGBT先進国である。道端で同性同士が手を繋いでいようが、イチャイチャしていようが、それは日常の光景として受け取る人が圧倒的に多いのではないだろうか。もちろん同性婚も合法だ。しかもカナダ全土で合法化されたのが2005年なので、確実に日本よりもLGBTについて人々の知識も認識もある国だ。

 

と、いうわけでトイレ事情もだんだん変わりつつある。「性別フリートイレ」なるものがぞくぞくと現れ始めている。

全てのトイレがそうなっているわけではないが、新しくできた飲食店などでは構造が従来のトイレとは違っているものも多い。

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トイレのサインも男女で分けられていないものが多い。トイレサインも変わりつつある。昔からあるお店ではできあがっているトイレの構造を改装することは難しくても、とりあえずサインを男女別から男女共同に張り替えたりしている。

 

個人的には大賛成だが、ホンネを言えばちょっと気まずい場面ももちろんある。大便をしている時、派手めなオナラが出てしまった時。すぐ横の個室に、もしくはドアの前にいる殿方に全てが聞こえてしまったであろう時は死ぬほどはずかしいものだ。

 

そしてひとつ疑問が湧く。

「って言うか、別に男女共同でなくても、LGBTの人たちが自認する方のトイレを使えばいいんじゃ?」

まあでもそれだと自分は女と認識していると言い張って女子便に入ったりする変態男や、長い列に並ぶのが嫌で男子弁に入ったりする女子とかがでてきてしまう可能性もあるってことか。難しい。まあ、「男」「女」「LGBT専用、LGBTフレンドリー」(←みたいなのも日本であるって聞いたけど絶対誰も使わない、本当にゴミのようなアイディアだ。)と違和感満載に分けたりするよりも、共同がいちばん自然なやり方なのかもしれない。

 

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急にトイレに行きたくなった時、とっても困る

やばい!!!漏れる!って時でも、日本ならあら安心。近くのコンビニ、スーパー、もしくはカフェに飛び込める。とにかく用を足すのにそこまで困ることはない。

しかしここカナダではそんなわけにいかない。

コンビニでトイレを貸してくれることなんて、まずない。てか、店内にトイレなんて見当たらない。ガソリンスタンドとくっついているコンビニならまだ可能性はある。旅人用にトイレの貸出をしているからだ。しかし街中で、トイレにたどり着くことはなかなかハードなのである。

カフェに入り、貸してもらうしかないのだが、こっちではカフェのトイレは鍵がかかっている。店員さんに鍵をもらうか、ブザーを押して開けてもらうしかないのだ。

もちろんお客様専用なので、欲しくもないコーヒーなんかを買う羽目になり、またコーヒーなんて飲むからすぐに尿意が襲ってくる始末だ。

これはホームレスや変な人がトイレの中で暖を取ったり、眠ったり、風呂場代わりに使ったり、ドラッグをしたりしない為の防犯対策である。

「その国、地域の治安はトイレの貸出状況でわかる」とよく言うが、その通りどと思う。日本はやっぱ治安が良いのね。

 

やっぱり日本のトイレは繊細な気配りを持っている

芳香剤、男子が謎に思う小さい箱、暖かい便器にウォシュレット。音姫ならぬもので水を無駄に流さず音が消せる。飲食店なんかにはマウスウォッシュまで置かれていたり、女子便には「ご自由にお使いください」とメイク直し用の綿棒、緊急時の生理用ナプキンまでもが。

カナダのトイレはまず冷たい。便座も冷たければ、場所によっては壁に書いてある罵詈雑言がまた冷たい。そして汚い。なんでそんなに便座が濡れてるんだと多々思う。

もちろん、レストランやカフェではきちんとしたトイレもあるけれど、大抵が汚い。

汚したら、ふいてくれよぉぉぉと切に思う。

冷たく、しかも濡れている便座に座りたくないから中腰で、おしりが便座につかないように浮かしながら頑張るときもある。結構キツイ。日に日に太ももが鍛えられる。今日も足をプルプル震わせながら尻を浮かせ、日本の素敵なトイレに夢を馳せているのである。

 

カナダのトイレの謎

隙間。なぜかどこの個室に入ってもドアが寸足らずなのだ。足元は丸見えである。別にいいけど、落ち着かない。さらに、ドアを締めてもなぜか少し開いている隙間。下手すれば外の人と目が会うには十分な隙間。これも、犯罪防止の策なのだろうが、結構落ち着かない。

 

あなたの肛門を、カナダで甘やかすことはできない。トイレットペーパーの値段はすんごい高い。ので、設置されてあるトイレットペーパーはとっても固いものが多い。おしりを拭くと痛い。ふわふわのやつは売ってるけどもっと高いので買ったことがない。おかげで肛門は強くなった気がする。

 

すぐ詰まる。節水の為なのだろうが、流れにくいし、とにかくすぐ詰まるのだ。自分のアパートのトイレも、今まで何度詰まっただろうか。スッポンがなくて、お隣に借りに行ったこともある。おかげでスッポンの英単語は完璧に覚えた。plunger。覚えていて絶対に損はない英単語1位と言っても過言ではない。

 

その国の衛生面、国民性、治安の善し悪しが見えるトイレ。私にとってトイレという場所は、飲み会の最中、唯一ひとりになれる場所。心の安らぎを与えてもらっている。

ただのトイレ、されどトイレ。そんなトイレの事情でした。それではみなさん、ごきげんよう!

 

 


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